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藤棚に思うこと

もう少ししたら、藤の花がきれいに咲く。
丹誠込めた藤棚は、紫色の花のオーロラのように美しい。

実家の裏のお家には、おじいさんが同居していた。わたし自身は挨拶程度で、あまり親しくお話しする機会もなかったが、母は、庭を丹誠するおじいさんと塀越しに世間話をしていたようだ。時折、柿をいただいたり、塀を越えて伸びてきた梅の枝をいただいたりしていた。
おじいさんが亡くなられた時、母はとても悲しんだ。娘として思いがけないほど、母の泣く姿を見て「ああ、早くに亡くなって、親孝行できなかったじいちゃんに孝行しているつもりだったのかな」と思った。

おじいさんが亡くなられたあとには、可愛がっていた九官鳥が残された。
その家のお母さんの明るい笑い声と、亡くなったおじいさんのくしゃみをとても上手に真似する九官鳥。しんとした、裏のお家から、その真似声が聞こえてくる。切なかった。
おじいさんの初七日の日、九官鳥は逃げていなくなったという。
きっと、おじいさんを追いかけたのだろうと思っている。

藤の花が咲くこの季節になると、毎年あのおじいさんと九官鳥を思い出す。

しあわせは、亡くなった方を忍ぶこころ。


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by sally_brown | 2005-04-28 13:18 | はるなつあきふゆ | Comments(0)