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続々:流浪の行く末

初めての方は、2個下の記事流浪の行く末 および すぐ下の記事 続:流浪の行く末からお読みください。


冷たい雨も降りやんだ翌朝、わたしがそこに見た衝撃の無情の現実。
それは、母子猫たちが雨宿りしていた裏階段にポツポツと置かれたパ○ゾールとおぼしき白い物体。
へ〜〜、パ○ゾールって猫除けに効果ありなんだぁ……って、おいっ! 感心している場合か?

やはり、昨日の仔猫の凄まじい鳴き声は、そのお宅にとって迷惑だったのでしょう。裏階段に居座られるのは、困るのしょう。こればっかりは、どうしようもありません。
実は、そのお宅の屋上は、絶好の猫のお昼寝ゾーン。真冬には、3〜5匹ほどが気持ちよさそうにひなたぼっこしている姿をよく見かけました。それはご存じないのか、許しているのかもしれません。

あの母子猫はどこへ行ってしまったのでしょうか? ノラ暮らしの猫たちの行動範囲は、それほど広くはないと聞きました。それからは、帰り道にわざと1ブロック遠回りしたり、ベランダから見える範囲を探したり、近所の民家の裏庭を覗いたり、かなり怪しい行動を取りながら、母子猫の姿を探しました。探し方が下手なのか、どうしても彼等の姿を見つけられずに、二日ほど経ちました。

そして、突然の再会は思いもかけないものでした。
しかしこれが、仔猫の更なる苦難の姿だったのです。



なんたることか、仔猫は……仔猫は……

転落していたのです!!!!

ある日、ふたたび聞き覚えのある悲痛な鳴き声を耳にしました。それも、ものすごく近くです。
あわてて、ベランダへ出て見回すと、なんと! なんと! 我がマンションの地下駐車場に、あの仔猫がたった独りでいるのです。上を向いては「にゃぉ〜ん、きゅぉ〜ん」と鳴いています。
時折、駐車場の塀に前足をかけ、一生懸命引っかいています。
「かあさんは? どうしておまえだけ独りなの?」……母猫と他の仔猫たちはどこへ?

どうやらこいつは、あの雨の日に走り回って鳴いていた一番のちびのようです。
やんちゃな末っ子→→末吉(すえきち)です。……勝手に名付けるわたし。
しばらくすると、我がマンションの塀の上に母猫が現れました。末吉は、必死で鳴いています。
「かあさん、たすけてよ」
ふと見ると、お隣の庭に他の仔猫たちがいます。もう一匹のチャ虎=虎ニイ(とらにい)、焦茶=焦ネエ(こげねえ)です。どうやら、母子はお隣の庭にいたようです。ああ、灯台もと暗し。
そして、ネーミングセンスのないわたし……いや、ここはネーミングのセンスなんてどうでもいい!

たぶん、やんちゃな末吉はチョロチョロしている間に、お隣の庭から、我がマンションの地下駐車場に転落したのだと思われます。地下駐車場なので、当然お隣の庭より、1階分低い位置にあります。
母猫は、ひらりと降りてきて、末吉をなだめます。でも、またすぐにぴょんぴょんとお隣に戻ってしまうのです。その度に、末吉は「やだ〜、かあさん。おいてかないで」と鳴いては、塀を引っかきます。仔猫が精いっぱいからだを伸ばしても、その高さの1/4にも届きません。ましてや、ジャンプするなんて、とても無理! ポツンと独りぼっちになった末吉。どうしよう? 困りました。

見ていると、末吉は道を通るちょっとした人影に脅え「シュタッ」と伏せの姿勢をとります。そして、猛ダッシュで駐車場の奥へと隠れるのです。そして、しばらくすると塀の下へそ〜っと這い出てきて、母猫を呼びます。コンクリートの地下駐車場で繰り広げられる、まさに『野生の王国』です。
また、その鳴き声のいたいけなことと言ったら……。ああ、もう!! こっちが泣きそうです。
なんとかして末吉をみんなと一緒にしてやれないものか? でも、仮に無理矢理捕まえても、いいことにならない気がします。
人間に対する恐怖心を植え付けたくないし、人の匂いの付いた仔猫を母猫が厭がるかもしれません。

お隣の庭では、そんな末吉の苦境を知ってか知らずか、虎ニイと焦ネエは無邪気に戯れています。
「おいおい、遊んでないで、兄弟がひとり居ないことに気付いてやれよ〜〜〜」
そのうち、焦ネエが末吉の鳴き声に気付きました。さすが、お姉さん!(かどうかわかんないけど)
焦ネエは塀のスレスレまでやってきて、下から見上げる末吉に声をかけます。

焦ネエ「みゃぉ〜〜ん?」=あれ? 末吉、なにしてるの?
末吉「くぅぉぉ〜〜ん、みゃぅぅ〜〜ん」=あ、焦ネエ!! たすけて、ぼくおっこちちゃったの
焦ネエ「み、み、みぃゆぅ〜〜ん……」=そ、そ、そんなこと、わたしにもむりだわ……
末吉「みゅ〜〜ん、きゅ〜〜ん」=そんなぁ、焦ネエ、たすけてよ〜〜

そこへ、母猫がやってきて、焦ネエまでも転落しては大変とばかりに、焦ネエの首根っこをくわえて引きずって行ってしまいました。末吉は、またしても独りぼっち。
その日は、そうして暮れていってしまいました。
末吉は、地下駐車場で独りぽっちで心細い夜を過ごしたのです。

翌日、末吉は……
(まだまだ、つづく)
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by sally_brown | 2005-07-04 22:32 | いのち | Comments(0)