2006年 01月 07日
「盗まれた記憶の博物館」
「盗まれた記憶の博物館」(上)(下)
ラルフ・イーザウ
完璧に風邪をこじらせたので、おうちでじっとおとなしく寝ていました。今回の風邪の友は、図書館で借りていた児童書です。風邪っぴきには、難しい本は向きません。
と、思ったのですが、意外とオモシロ難解でした。ミヒャエル・エンデに見いだされたというのもうなずける、独特のファンタジー世界が展開されます。忘れられた記憶、本質を失ったものたちの世界と、現実の世界を行ったり来たりしながら、物語りは進みます。
ここで語られるひとつのテーマは「忘れてはイケナイ物事」です。それを忘れまいとする努力と、記憶を盗もうとする遠大な陰謀が渦巻きます。
たくさんの神話、伝説、宗教逸話を読みましたが、あちこちに知っている名前やエピソードが登場して、とても楽しく読みました。
「忘れてはイケナイ物事」にドイツならではのストーリーがあり、それがすこぉし(本当に大事だからこそ)重たいですが、これは大人が読んでも充分楽しい物語りだと思いました。
常に脇役好きなわたしのお気に入りは、地味に大活躍する「ツップフ」か、それとも勇敢でこころ優しき「ニッピー」か、悩むところです。
ラルフ・イーザウ
完璧に風邪をこじらせたので、おうちでじっとおとなしく寝ていました。今回の風邪の友は、図書館で借りていた児童書です。風邪っぴきには、難しい本は向きません。
と、思ったのですが、意外とオモシロ難解でした。ミヒャエル・エンデに見いだされたというのもうなずける、独特のファンタジー世界が展開されます。忘れられた記憶、本質を失ったものたちの世界と、現実の世界を行ったり来たりしながら、物語りは進みます。
ここで語られるひとつのテーマは「忘れてはイケナイ物事」です。それを忘れまいとする努力と、記憶を盗もうとする遠大な陰謀が渦巻きます。
たくさんの神話、伝説、宗教逸話を読みましたが、あちこちに知っている名前やエピソードが登場して、とても楽しく読みました。
「忘れてはイケナイ物事」にドイツならではのストーリーがあり、それがすこぉし(本当に大事だからこそ)重たいですが、これは大人が読んでも充分楽しい物語りだと思いました。
常に脇役好きなわたしのお気に入りは、地味に大活躍する「ツップフ」か、それとも勇敢でこころ優しき「ニッピー」か、悩むところです。
by sally_brown
| 2006-01-07 21:15
| ほんのきおく