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「和宮様御留」

a0019386_1829828.jpg「和宮様御留」/有吉佐和子

一昨年辺りから「これからは時代劇が来る。いろんな意味で時代は回帰する」とカサンドラな予言を繰り返していたわたし。このところ、歴史小説好きには突っ込みどころ満載の時代劇ドラマが多くて、ちょっと楽しみました。物事は、振り返ってみて/立ち位置を変えてみて/時を経て明かされる事実が判明して/改めて考えさせられることが多いのですね。渦中にいては、気が付かないのかもしれません。
ふと、昔読んだこの本を再読してみたくなり、図書館で借りました。

時の奔流に、ただ流されるもの、力の限り抗うもの、うろたえるもの、凛々しく立ち向かうもの。
名も無き女の一生を描いた作品が多い有吉佐和子ですが、わたしの大好きな一冊です。有吉佐和子は、和宮降嫁という一事を追うことで、人の儚さを思ったのでしょうか。今回、改めて「あとがき」を読み、若い時には気が付かなかった作者の目線を見つけました。

テレビドラマになったものも強く印象に残っています。
フキ:大竹しのぶ/和宮:岡田奈々/観行院:森光子〜〜というキャスティングだったと思います。
大竹しのぶと岡田奈々が、思いもかけず似ていたことに驚きました。ここでも、大竹しのぶは怪演でした。女を描くあのドラマの脚本は、向田邦子さんではなかったかと、今となっては調べようもなくなんとなくそう思っています。

「お嫌さんであったんえ」「ご機嫌さんであらしゃりますよって」などという御所言葉も興味深く、大和言葉の面白さをなくした現代語が、如何にも味気なく感じられます。

お気に入りは、我が役目を懸命に果たそうとしたフキ。
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by sally_brown | 2006-01-15 18:30 | ほんのきおく | Comments(0)