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カテゴリ:ほんのきおく( 17 )

a0019386_0491898.jpg神々の遺伝子/アラン・F・アルフォード

いまさら……と思いつつ、読んでしまいました。著者の思い入れたっぷりの研究本です。進化論で説明できない飛躍的なホモ・サピエンスへの進化、不必要なまでに大きな脳容量、謎の超古代文明、太陽系の未知の惑星、ピラミッドの謎、エデンの園……話題がどんどん飛躍します。シュメール文明と古代バビロニアに軸点をおいて書いているようですが、比較も説明もなく唐突に「これは***であることに疑いの余地はない」と断言されてしまうのが、ちょっと残念。興味深かったのはアダムとイブを生み出した当初の目的です。ええ! そうなの?? ルルって……。これは、面白い視点だと思いました。その手法もあり得るかもしれないけど、あり得ないようで……ううむ。突飛だけど、興味深かった……ということにしておきましょう。
お気に入りは、ジョン・フラム。
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by sally_brown | 2006-02-12 00:55 | ほんのきおく | Comments(0)
a0019386_046501.jpgファンタージエン/ラルフ・イーザウ

あのミヒャエル・エンデ「はてしない物語」の外伝ともいうべきでしょうか。バスチアン・バルタザール・ブックスの前に、あのコレアンダー氏が経験するファンタージエンを描いています。エンデの語り口そのままに「これはまた別の話」と言われると、外伝の続編をも期待してしまいます。
残念ながら、コレアンダー氏の行動範囲が狭いので、ファンタージエン全体をおおらかに描いたエンデには及ばない気もします。ただし、あちこちにお馴染みのキャラクターも出演してくれて、楽しませてくれます。こうして始まったファンタージエンが、長く待ち続けたバスチアンに巡り会うまでを思い描きながら、読み終えました。
お気に入りは、泣き笑いのアルベータ。
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by sally_brown | 2006-02-12 00:54 | ほんのきおく | Comments(0)

ゴールデン・フリース

ゴールデン・フリース/ロバート・J・ソウヤー

なるさんお薦めのSFミステリー。図書館で予約したら『保存書庫』に収まっていたようです。
「んふふん!」と思わせる書き出しで、この一人称で語られるところがクセモノ。彼等が「用済にされちゃかなわない!」と思ったら、こんな行動に出る可能性もありですね。
ゾラックのような奴だったら是非ともお友達になりたいけど、彼はご遠慮したいです。
けれども、こんな世界へと突入しつつあるのかもしれません。そんなとき、彼(彼等)を過信していてはアブナイと思いました。もう既に、過信気味です。彼等を過信/盲信せずに、主導権を握っておかなくちゃ! と改めて思いました。
とても面白かったです。これって、続編あるのかしら? エピローグが思わせぶりで気になります。
なるさん、教えてくださってありがとうございました。

お気に入りは、アイシン・チャン。
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by sally_brown | 2006-02-04 22:23 | ほんのきおく | Comments(0)
a0019386_22401685.jpg「ねずみの騎士 デスペローの物語」ケイト・ディカミロ

ヒトコトで表現すれば「容赦ない物語」である。
ここに登場するすべての存在を情け容赦なく照らし、その光と影を強く浮かび上がらせる。
読みながら幾度も「ホントに児童書?」と思ったほどだ。

主人公であるデスペローをはじめとして、可愛らしいお姫さま、お妃様、お妃と娘を愛する王様、コック、召し使い、はつかねずみたち、どぶねずみたち、地下牢番人、町に住む人々……。
誰ひとりとして、まったき存在ではない。
善意、悪意、裏切り、勇気、情け、へつらい、自己愛、傲慢、思い込み……あらゆる感情を、そのまま持ち合わせているのだ。そして、それが『真実の姿である』ことから目を逸らさせまいとする。
ファンタジックないわゆるハッピーエンドを期待してはいけない。
読了した時、わたしは恐ろしかった。ここに書かれている『真実』が『現実』であることに……。
和訳の際、児童向けを意識し過ぎたように思える。やわらかな語り口で、この『毒』が相殺されてしまっているように感じるのが、残念である。
汚れてしまった大人こそ、この作者のメッセージが理解できるのではないかと思った。

お気に入りは、粋な悟りの糸まき長。
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by sally_brown | 2006-01-22 23:00 | ほんのきおく | Comments(0)

「和宮様御留」

a0019386_1829828.jpg「和宮様御留」/有吉佐和子

一昨年辺りから「これからは時代劇が来る。いろんな意味で時代は回帰する」とカサンドラな予言を繰り返していたわたし。このところ、歴史小説好きには突っ込みどころ満載の時代劇ドラマが多くて、ちょっと楽しみました。物事は、振り返ってみて/立ち位置を変えてみて/時を経て明かされる事実が判明して/改めて考えさせられることが多いのですね。渦中にいては、気が付かないのかもしれません。
ふと、昔読んだこの本を再読してみたくなり、図書館で借りました。

時の奔流に、ただ流されるもの、力の限り抗うもの、うろたえるもの、凛々しく立ち向かうもの。
名も無き女の一生を描いた作品が多い有吉佐和子ですが、わたしの大好きな一冊です。有吉佐和子は、和宮降嫁という一事を追うことで、人の儚さを思ったのでしょうか。今回、改めて「あとがき」を読み、若い時には気が付かなかった作者の目線を見つけました。

テレビドラマになったものも強く印象に残っています。
フキ:大竹しのぶ/和宮:岡田奈々/観行院:森光子〜〜というキャスティングだったと思います。
大竹しのぶと岡田奈々が、思いもかけず似ていたことに驚きました。ここでも、大竹しのぶは怪演でした。女を描くあのドラマの脚本は、向田邦子さんではなかったかと、今となっては調べようもなくなんとなくそう思っています。

「お嫌さんであったんえ」「ご機嫌さんであらしゃりますよって」などという御所言葉も興味深く、大和言葉の面白さをなくした現代語が、如何にも味気なく感じられます。

お気に入りは、我が役目を懸命に果たそうとしたフキ。
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by sally_brown | 2006-01-15 18:30 | ほんのきおく | Comments(0)
a0019386_10415886.jpg「ナルニア国物語」全7巻
C.S.ルイス

ディズニーで映画化と聞いて、もう一度読みたくて図書館で借りました。最後7巻めが「予約2番目」だったのですが、ようやく手もとに届き、読み終えました。
やはり、名作です。
作者のC.S.ルイスが、敬虔なカトリックであることが、作品の随所に反映されています。彼は、この作品を書くことで、子どもたちに対して語り継ぎたかったことがあったのだろうと思います。
そして、それは宗教の壁を軽々と乗り越え、普遍なるものとして今でも存在します。
「偉大なるアスラン」は、誰の心の中にも存在し得るものなのでしょう。そして、同じように毛ザル「ヨコシマ」と、それに操られるものたちも、いつの時代にも存在するのです。
映画の予告編やCMでは、壮大な戦いのシーンが描かれているようです。第1巻「ライオンと魔女」にそんなシーンあったっけ? と思いつつ、封切りを楽しみにしています。
そして、シリーズ最終章まで是非とも映画化して欲しいと願ってやみません。最終章まで知ってこそ、ルイスのメッセージが深く伝わるのですから。

お気に入りは、やっぱりナルニア随一の英雄/勇敢なる騎士リーピチープ。
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by sally_brown | 2006-01-10 10:44 | ほんのきおく | Comments(0)
a0019386_2115721.jpga0019386_2115184.jpg「盗まれた記憶の博物館」(上)(下) 
ラルフ・イーザウ


完璧に風邪をこじらせたので、おうちでじっとおとなしく寝ていました。今回の風邪の友は、図書館で借りていた児童書です。風邪っぴきには、難しい本は向きません。
と、思ったのですが、意外とオモシロ難解でした。ミヒャエル・エンデに見いだされたというのもうなずける、独特のファンタジー世界が展開されます。忘れられた記憶、本質を失ったものたちの世界と、現実の世界を行ったり来たりしながら、物語りは進みます。
ここで語られるひとつのテーマは「忘れてはイケナイ物事」です。それを忘れまいとする努力と、記憶を盗もうとする遠大な陰謀が渦巻きます。
たくさんの神話、伝説、宗教逸話を読みましたが、あちこちに知っている名前やエピソードが登場して、とても楽しく読みました。

「忘れてはイケナイ物事」にドイツならではのストーリーがあり、それがすこぉし(本当に大事だからこそ)重たいですが、これは大人が読んでも充分楽しい物語りだと思いました。

常に脇役好きなわたしのお気に入りは、地味に大活躍する「ツップフ」か、それとも勇敢でこころ優しき「ニッピー」か、悩むところです。
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by sally_brown | 2006-01-07 21:15 | ほんのきおく | Comments(0)

a warm puppy, knowing who you are, being glad you're you.


by sally_brown(さり)