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初めての方は、流浪の行く末 〜 続:流浪の行く末 〜 続々:流浪の行く末 〜 続×3:流浪の行く末からお読みください。


地下駐車場に独りぼっちで二日目の夜を迎えた末吉。
なんとかできないものかと、考えを巡らせるわたし。
「脚立がダメなら、なんかスロープならどうだろう?」→滑り台を逆走する末吉を想像。
「あの塀に渡せるほどの長い板が必要だ」→だいたい3メートルくらいないとダメだな。
「あの本棚を解体しようか?」→ジッと本棚を見つめる。ビビる本棚。
「ダメじゃん、長さが足りない……」→ホッとする本棚。
「近くの工事現場から、足場を借りてこようか!」→どうやって説明するんじゃい!
その夜は、末吉救出第2作戦で頭がいっぱいになりながら就寝しました。

翌朝、ベランダから乗り出して末吉の姿を探しました。いません。どこへ行った末吉!
お隣の庭では、焦ネエが走り回っています。それに、虎ニイと虎ニイが……え!?
虎ニイがふたり!! いや、あれは末吉だぁ! 末吉ぃ〜〜〜、そっちに行けたんだね!
母猫は、夜の間になんとかして、末吉をみんなのところに連れ戻していたのです!
どうやったのでしょうか? 首をくわえて連れ戻すには末吉はもう大きすぎます。
ぐるっと遠回りをしながら、末吉を導いたのでしょうか?
とにもかくにも、末吉はようやくかあさんと焦ネエと虎ニイと一緒になれたのです。
お隣の庭で、走り回る末吉。ああ、よかった。末吉! よく頑張ったね。

その日の夕方、母猫のお乳を並んで飲んでいる焦ネエと虎ニイと末吉の姿がありました。
満腹になって、母猫と一緒にまあるくなって眠る一家の姿がありました。
それは、なんともしあわせであたたかな風景でした。

しあわせは、家族まるまった末吉一家の夢。

ここで、終わりと思ったら……
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by sally_brown | 2005-07-12 12:38 | いのち | Comments(0)
初めての方は、流浪の行く末 〜 続:流浪の行く末続々:流浪の行く末からお読みください。

翌日、末吉は……
まだ、地下駐車場で独りぼっちでした。

虎ニイと焦ネエは、隣家の庭で無邪気にじゃれあったり、のんびり眠ってしています。
末吉は、また隣家側の塀へ向かって悲痛な泣き声を上げながら、母猫の救出を待ちます。
こころなしか、その鳴き声も弱々しくなっているように思えます。どうにもしてやれない悔しさで、悲しくなってしまいます。末吉の鳴き声が聞こえるたびに、ベランダに出ては様子を見ていました。
やがて、母猫が末吉のところにやってきました。駆け寄る末吉、甘えまくってすり寄る末吉。
そして母猫からたっぷりとお乳をもらいました。ああ、でもそれは一時の母と子の時間なのです。

お乳をあげ終わった母猫は、すっと立ち上がると、またピョンピョンと塀を飛び越えて、虎ニイと焦ネエのいる庭へ行ってしまいます。こっちの子どもたちにも、お乳をあげなくてはなりません。
末吉は、必死に鳴いて母を止めますが、母猫はそれを振り切って、行ってしまいました。
末吉は、また独りぽっちになってしまいました。
コンクリートの駐車場に、ポツンとうずくまる小さな茶色のかたまり、末吉。

「かあさんは、このまま末吉をここで別に育てるつもりなのか?」
ノラ暮しの猫たちには、ノラなりのルールがあるのかもしれません。そこには、ヒトが立ち入ってはイケナイような気もします。それにしても、末吉はどうしたらいいのでしょう? なにかしてあげられないものか? ペット不可のわたしの部屋では飼えないし、飼える状況でもありません。
梅雨の晴れ間の暑い日でした。末吉は、どんなにか心細いことでしょう。
居ても立ってもいられず、プラ容器に水を入れ、せめてもの差し入れをしました。
他人様の地下駐車場ですから、入り口付近にそっと置いてきました。
「末吉、気付いてくれ! せめて、水でも飲んでくれ」……祈るような思いでした。

その日の夕方、ベランダからのぞいたら、なんとも意外なものを発見したのです。

発見した意外なもの……それは!
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by sally_brown | 2005-07-09 17:18 | いのち | Comments(0)

続々:流浪の行く末

初めての方は、2個下の記事流浪の行く末 および すぐ下の記事 続:流浪の行く末からお読みください。


冷たい雨も降りやんだ翌朝、わたしがそこに見た衝撃の無情の現実。
それは、母子猫たちが雨宿りしていた裏階段にポツポツと置かれたパ○ゾールとおぼしき白い物体。
へ〜〜、パ○ゾールって猫除けに効果ありなんだぁ……って、おいっ! 感心している場合か?

やはり、昨日の仔猫の凄まじい鳴き声は、そのお宅にとって迷惑だったのでしょう。裏階段に居座られるのは、困るのしょう。こればっかりは、どうしようもありません。
実は、そのお宅の屋上は、絶好の猫のお昼寝ゾーン。真冬には、3〜5匹ほどが気持ちよさそうにひなたぼっこしている姿をよく見かけました。それはご存じないのか、許しているのかもしれません。

あの母子猫はどこへ行ってしまったのでしょうか? ノラ暮らしの猫たちの行動範囲は、それほど広くはないと聞きました。それからは、帰り道にわざと1ブロック遠回りしたり、ベランダから見える範囲を探したり、近所の民家の裏庭を覗いたり、かなり怪しい行動を取りながら、母子猫の姿を探しました。探し方が下手なのか、どうしても彼等の姿を見つけられずに、二日ほど経ちました。

そして、突然の再会は思いもかけないものでした。
しかしこれが、仔猫の更なる苦難の姿だったのです。

なんたることか、仔猫は……仔猫は……
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by sally_brown | 2005-07-04 22:32 | いのち | Comments(0)