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渚にてー人類最後の日ー/ネビル・シュート


ここんとこ、バタバタバタバタしておりまして……ネタはあるのですが、更新できてしぇん。
というわけでつなぎに、ちょっと前に読了して書いてあった読書感想文をば。

1957年に出版され、和訳は1965年に文庫初版が出ている。それほど昔の作品とは思えないほど、真に迫った人類最後の日々を綴っている。そう、あくまで人類最後の日であって、イコール地球最後の日ではない。これに気付いた時、人類の驕りを見る気がするのである。
ストーリーはごくごく平坦に進む。水爆とコバルト爆弾によって、ごく短期間で収束する第3時世界大戦。沈黙する地球北半球とは対照的に、明るい太陽と輝く海に抱かれるオーストラリア。音もなく忍び寄り、やがて確実に訪れる人類最後の日を待つ人々の暮らしを、激する感情もなく、涙する感傷もなく、淡々と描き出している。だが、そこには静かに流れる諦観が読み取れるのである。
ここには、子供が登場しない。大人たちが諦めのなかで、日々を送るのである。唯一、自己主張できない赤ちゃんが登場するが、それは両親のこころを映し出す鏡にしか過ぎない。
これは、大人のための寓話である。
こんなことはあり得ないと思いたいが、これこそあり得る事態なのかもしれないのだ。

お気に入りは、毅然たる最期を選んだジョン・オズボーンの母親。
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by sally_brown | 2006-04-13 00:08 | ほんのきおく | Comments(0)

サクラサク

a0019386_23412032.jpg桜が咲いた。
毎年、この満開の季節になると、少し切ない気持ちがよみがえる。


晴れ晴れと新しい気持ちで見上げたあの日、

舞い散る花びらを潔しと見たあの日、

花吹雪を祝福と思えたあの日、

積もる桜花びらに両手を埋めて泣いたあの日、

隣の空間が寂しく思えたあの日。


a0019386_2342379.jpgもう二度と、あの日と同じ桜は咲かない。
それでも、今年の桜が咲いて、きっと来年も桜は咲くだろう。
今年の桜は、今年だけの桜。

そう、また桜が咲いた。
少し春になった。

しあわせは、桜の花の満開の下。
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by sally_brown | 2006-04-02 23:42 | はるなつあきふゆ | Comments(0)